炎上プロジェクトを72時間で収束させるPMレスキュー戦略

ケーススタディ
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誰もが避けたい プロジェクト炎上──しかし、収束スピード こそがハイレベルPMの真価です。この記事では「発火→72時間以内の沈静化」をゴールに、診断・タスク再編・ステークホルダー説得 までを具体テンプレ付きで解説します。



1. 炎上の5大兆候チェックリスト

  1. スケジュール遅延が累積20%を超えた
  2. タスク完了≠成果物受け入れ率が50%以下
  3. 日次 MTG でアジェンダ外議題が30分超
  4. 主要メンバーの稼働率が120%を継続
  5. PMレポートの承認が3営業日以上止まる

2項目以上該当したら炎上予備軍、3項目で発火と判断します。

2. 0〜24h:初動診断フレーム「TRIAGE」

ステップ目的ツール
T – TargetKPIと完了定義の再確認スコープマップ
R – Riskリスク一覧を Impact × Probability でスコアリスクDB
I – Issueイシューを技術/人/外部要因に分類KANBAN
A – Action24h以内施策を決定優先度スコアシート
G – Gaugeメトリクスを再設定Grafana
E – Escalate即エスカレーションが必要な項目をCxOへSlack #alert

3. 24〜48h:緊急タスク再編「3Box再配置」

  • Box A:必達 → MVP に直結。専任メンバーを集中投入
  • Box B:後回し → 納期後に移動。顧客とリスケ合意
  • Box C:削除 → ROI低い機能。ログに残して次期計画へ

WBSを3色で可視化するとチームの心理的負荷が低下→生産性+15%(自社データ比)。

4. 48〜72h:CxO報告&ステークホルダー説得術

  1. 結論→データ→施策 の順で3分報告
  2. 「想定外」ではなく「想定を超えた」と言い換えて信頼維持
  3. 意思決定者には選択肢を提示(A案/B案)

テンプレート例:

「遅延は10日→4日に短縮見込み。追加3名 or 機能3点削除の2プランからご判断ください」

5. 再発防止:KPT+POEループ

Keep/Problem/Try を振り返り、POE(Point of Escalation) を明文化。次案件へナレッジ移管。

6. ケーススタディ:1億円案件の復旧ログ

背景:SaaSリプレイスで要件ブレ発生 → 納期-45日。
結果:TRIAGE実施でスコープ35%削減/売上目標は維持/予備費25%温存。

7. 無料レスキューツールキット

  • TRIAGE 用 Notion テンプレ
  • 3Boxカラーフィルター付き WBS(Google Sheets)
  • CxO報告スライド Canva テンプレ

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