仕事で身につけた知識を、寝ている間もお金に変える方法があります。世界最大級のオンライン学習プラットフォーム「Udemy」で、自分の講座を販売する副業です。
動画講座は一度作れば何度でも売れる、典型的なストック型の収入源。労働時間を切り売りする副業とは、収入の伸び方がまったく違います。
この記事では、未経験からUdemy講師として講座を公開し、月3万円を目指すまでの手順を5ステップで解説します。収益分配の仕組みや売れやすいジャンル、失敗パターンまで、公式情報の出典つきで整理しました。
この記事でわかること
- Udemy副業の仕組みと収益分配率(97%と37%の違い)
- 講座公開までの5ステップと有料講座の最低要件
- ストアカ・Kindle出版など他の「教える系副業」との違い
- 月3万円達成のシミュレーションと売れやすいジャンル
- 失敗しやすいポイント5つと確定申告の注意点
結論:Udemy副業は「知識のストック化」に最適
結論から言うと、Udemy副業は「教えられる知識があるのに、時間の切り売りをしたくない人」に向いています。
講座の作成と掲載は無料で、公開できる講座数に制限はありません。Udemy公式の収益分配ページにも「There is no fee to create and host a course」と明記されています(出典: Udemy公式・Instructor revenue share)。
つまり初期費用ゼロで、在庫リスクもなし。失うものは制作にかけた時間だけという、副業として始めやすい構造です。
一方で、講座が完成するまで収入はゼロ。ここが応募型のクラウドソーシングとの大きな違いです。すぐに数千円でも稼ぎたい人は、先にクラウドワークス副業の始め方を読んでみてください。
Udemyの収益分配の仕組み|97%と37%の違いを理解する
Udemy副業の成否を分けるのが、収益分配率の理解です。同じ講座でも、売れ方によって手取りが大きく変わります。
Udemy公式の分配ルールは次の2パターンです(出典: Udemy公式・Instructor revenue share)。
| 販売経路 | 講師の取り分 | 具体例 |
|---|---|---|
| 講師自身のクーポン・紹介リンク経由 | 97% | SNSやブログから自分で集客した場合 |
| Udemyのセール・広告・検索経由 | 37% | Udemy内でユーザーが講座を見つけた場合 |
注意点として、この割合は「Net Amount(税金やアプリストア手数料を引いた後の金額)」に対して適用されます。iOS/Androidアプリ経由の購入では、AppleやGoogleの手数料30%が先に差し引かれます。
自分で集客できれば97%、プラットフォームに任せれば37%。この構造は、ブログやSNSを持っている人ほど有利に働きます。
なお、講師が1対1で教えるConnect 1-1という仕組みもあり、こちらの取り分は80%です。まずは講座販売に集中し、軌道に乗ってから検討すれば十分でしょう。
報酬の受け取り方法
支払いはPayPalまたはPayoneer経由の月払いです(米国在住者のみ銀行口座への直接入金も可)。支払額が25ドルに達すると支払い対象になります(出典: Udemy公式・Instructor Payment Overview)。
1ドル150円で換算すれば約3,750円。為替レートによって円換算額は変わる点は頭に入れておいてください。
他の「教える系副業」との違い|ストアカ・Kindle・タイムチケット比較
教える系の副業は、Udemy以外にも複数あります。どれが自分に合うか、型の違いで比べてみましょう。
| サービス | 型 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| Udemy | 録画講座のストック型 | 一度作れば自動で売れ続ける | 体系的な知識を持つ人 |
| ストアカ | ライブ講座のフロー型 | その場で教えて即報酬 | 話すのが得意な人 |
| Kindle出版 | 文章のストック型 | 執筆だけで完結、動画不要 | 書くのが得意な人 |
| タイムチケット | 時間販売のフロー型 | 30分単位で相談に乗る | 個別対応が得意な人 |
Udemyの強みは「体系的なカリキュラムを求める学習者」に届くこと。単発の相談やライブ講座では伝えきれない量の知識を、まとめて商品化できます。
ライブで教える形式に興味があるならストアカ副業の始め方を、文章でのストック型ならKindle出版副業の始め方を参考にしてください。時間販売型はタイムチケット副業の始め方で解説しています。
Udemy副業の始め方5ステップ
ここからが本題です。講師登録から最初の売上までを、5つのステップに分けて解説します。
ステップ1:講師登録とプレミアム講師申請
まずはUdemyのアカウントを作り、講師登録を行います。登録自体は無料です。
有料講座を販売するには「プレミアム講師」の申請が必要になります。申請も無料で、本人確認などの手続きを済ませれば完了です。支払い受け取り用のPayPalかPayoneerのアカウントも、このタイミングで用意しておくとスムーズです。
ステップ2:テーマ選定とニーズ調査
売れる講座は、作る前の調査で8割決まります。
Udemyの検索窓に自分の得意分野を入れ、既存講座の受講者数・評価・価格帯を確認してください。受講者が多いのに講座数が少ない領域が狙い目です。
「仕事で3年以上やってきたこと」×「初心者がつまずくポイント」の掛け合わせが、テーマ選定の基本式。上級者向けより、初心者向けの方が市場は圧倒的に大きいです。
ステップ3:カリキュラム設計と収録
有料講座には最低要件があります。5レクチャー以上、動画合計30分以上、HD画質(720p以上)が公開の条件です(出典: Udemy公式・Course Quality Checklist)。
とはいえ30分ぎりぎりの講座は競争力に欠けます。最初の講座は2〜3時間を目安に設計するのが現実的です。
収録は高価な機材を揃える必要はありません。
- パソコンの画面収録+外付けマイク(スライド解説型)
- スマホ+三脚(実演型)
- 音声品質だけは妥協しない(レビューに直結するため)
音声が悪い講座は内容が良くても低評価になりがち。マイクだけは数千円のUSBコンデンサーマイクを用意してください。
ステップ4:講座公開と審査
講座をアップロードしたら、Udemyの審査(レビュー)に提出します。品質チェックリストに沿って、動画・音声・講座ページが確認されます。
講座ページで特に効くのは次の3点です。
- タイトルとサブタイトルに検索キーワードを入れる
- 講座紹介文を200語以上でしっかり書く
- 「対象受講者」欄を具体的に埋める
審査で指摘が入っても修正して再提出すればよいので、恐れる必要はありません。
ステップ5:クーポン発行と初期集客
公開直後の講座はレビューがゼロ。この状態を抜けるために、講師クーポンを活用します。
自分のSNSやブログで割引クーポンを配布し、最初の受講者とレビューを集めましょう。クーポン経由の売上は取り分97%なので、値引きしても手元に残る割合は高くなります。
ブログをお持ちなら、記事から講座への導線を作るのが王道です。SNSでの発信を伸ばしたい場合はChatGPT副業の始め方で紹介している文章術も応用できます。
売れやすいジャンルと価格設定
Udemyで動きが良いのは、実務に直結するジャンルです。
- ITスキル系:プログラミング、Excel、データ分析
- AI活用系:生成AIの業務活用、プロンプト術
- ビジネススキル系:資料作成、マネジメント、会計
- クリエイティブ系:動画編集、デザインツール操作
特にAI活用系は教材の陳腐化も早い分、新規参入の余地が残っています。動画編集を教える側に回りたい人は、まずAI動画編集副業の始め方で自分の実務経験を積むのも一手です。
価格はUdemyが用意する価格帯リストから講師が選んで設定します(現行の価格帯は講師ダッシュボードで確認できます)。ただしUdemyは大幅セールが頻繁にあり、定価より大きく割り引かれた実売価格で売れることが多い点を織り込んでおきましょう。
月3万円のシミュレーション
月3万円に必要な販売本数を、現実的な数字で見積もります。1ドル150円換算で、セール時の実売価格を1,200〜1,500円と仮置きした試算です(実際のセール価格は時期・地域で変動します)。
| 販売経路 | 実売価格 | 講師取り分 | 月3万円に必要な本数 |
|---|---|---|---|
| Udemyセール経由(37%) | 1,500円 | 約555円 | 約54本 |
| 自己集客クーポン(97%・1,200円設定) | 1,200円 | 約1,164円 | 約26本 |
| 混合(セール7割+自己集客3割) | – | 平均約738円 | 約41本 |
54本と聞くと多く感じますが、Udemyには世界中の学習者がいて、セール時は露出が一気に増えます。講座を2〜3本に増やすと、1本あたりの必要販売数は大きく下がるのがストック型の強みです。
この本数はあくまで試算で、販売数を保証するものではありません。テーマ選定とレビュー獲得次第で、上にも下にも大きく振れます。
公開後の運用で差がつく|レビュー・更新・2本目の戦略
講座は公開して終わりではありません。公開後の運用こそが、月3万円ラインを超えられるかの分かれ目です。
レビューへの返信を欠かさない
Udemyの講座ページでは、受講者のレビューと質問が講師の印象を左右します。質問への返信が早い講師は、講座ページ全体の信頼感が上がり、次の購入につながりやすくなります。
低評価レビューこそ丁寧に返信してください。改善点を認めて講座を更新した履歴は、後から見る検討者への何よりのアピールになります。
講座は「更新」で戦い続ける
ツール系・AI系の講座は、画面や機能が変わると内容が古くなります。四半期に一度は自分の講座を見直し、古くなったレクチャーを差し替えましょう。
講座ページに「2026年7月更新」と明記できるだけで、同ジャンルの放置講座との差別化になります。
2本目は「深掘り」か「隣接」で
1本目が動き始めたら、2本目のテーマは次の2方向から選びます。
- 深掘り型:1本目の中級編・実践編(既存受講者がそのまま買ってくれる)
- 隣接型:1本目の受講者が次に学びたくなる周辺スキル
まったく別ジャンルに飛ぶのは、講師プロフィールの専門性が薄まるため得策ではありません。受講者リストという資産を活かせる方向に積み上げてください。
なお、講座がUdemy Businessという法人向けサブスクリプションに選ばれると、利用状況に応じた分配収入も加わります。詳細な条件は変動するため、公式ヘルプでの確認が確実です。
失敗しないための注意点5つ
先行講師たちがつまずいてきたポイントを、5つに絞って共有します。
1. 完璧主義で公開が遅れる
最初の講座に半年かけるのは典型的な失敗です。60点でも公開し、受講者の質問やレビューを反映して更新する方が、結果的に品質は上がります。
2. 音声品質を軽視する
繰り返しになりますが、低音質はレビュー低下に直結します。収録前に必ず試し録りをして、ノイズと音量を確認してください。
3. Udemyのセール構造を知らずに憤る
自分の講座が勝手に大幅値引きされて驚く新人講師は少なくありません。セールはUdemyの集客エンジンであり、拒否もできますが露出は減ります。「単価より本数」の市場だと最初から理解しておきましょう。
4. 著作権・素材利用のルール違反
他人のスライド・画像・音楽を無断使用すると、講座停止のリスクがあります。フリー素材でもライセンス表記の条件は必ず確認してください。
5. 収入の申告漏れ
給与所得者でも、副業の所得が年間20万円を超えると確定申告が必要です(出典: 国税庁・タックスアンサーNo.1900)。ドル建て報酬は受取時のレートで円換算して計算します。
詳しい手順は副業の確定申告のやり方で解説しています。住民税から会社に知られたくない人は副業が会社にバレない方法もあわせて読んでください。
よくある質問(FAQ)
Q1. 顔出しなしでも講座を作れますか?
作れます。スライド+音声の画面収録型の講座は多数あり、顔出しは必須ではありません。ただし冒頭の自己紹介だけ顔を見せると信頼感は上がります。
Q2. 講座の作成や掲載に費用はかかりますか?
かかりません。講座の作成・掲載は無料で、公開できる本数にも制限はありません。必要なのはマイクなど最低限の機材費だけです。
Q3. 有料講座の最低要件は何ですか?
5レクチャー以上・動画合計30分以上・HD画質(720p以上)がUdemy公式の要件です。加えて講座紹介文200語以上などのページ要件があります。
Q4. 報酬はどうやって受け取りますか?
PayPalまたはPayoneer経由の月払いです。支払額が25ドル以上になると支払われます。日本の銀行口座への直接入金には対応していません(2026年7月時点の公式情報)。
Q5. 英語ができなくても大丈夫ですか?
日本語講座として販売できるので問題ありません。日本語市場は英語圏より競合が少なく、むしろ狙い目です。
Q6. 1本目の講座は何時間くらいが適切ですか?
2〜3時間が目安です。最低要件の30分では競争力が弱く、10時間超は制作が続きません。完走できる分量から始めてください。
Q7. 副業収入が20万円以下なら何もしなくていいですか?
所得税の確定申告は不要でも、住民税の申告は別途必要です。自治体への申告を忘れると後から通知が来ることがあるため、注意してください。
まとめ:最初の1本を「小さく」公開しよう
Udemy副業の要点を整理します。
- 講座の作成・掲載は無料、初期費用は機材代のみ
- 取り分は自己集客で97%、Udemy経由で37%
- 有料講座は5レクチャー・30分以上・HD画質が最低要件
- 月3万円はセール価格ベースで月40〜50本前後の販売イメージ
- 20万円超の所得は確定申告、以下でも住民税申告を忘れない
動画講座は、あなたの経験を24時間働く営業マンに変える仕組みです。まずは2時間の小さな講座を1本、今月中に設計してみてください。
最初の一歩は、Udemyの講師登録ページを開くこと。5分で終わります。
