押入れが空いている。物置が空いている。引っ越しや荷物の置き場に困っている人がいる。あいだをプラットフォームがつなぐ。掲載は無料で、在庫も仕入れもいりません。
モノオクの公式サイトは、補償についてこう書いています。「補償サービスは、モノオクサービス内で成立したすべての取引に自動的に適用されます。加入手続きや保険料のお支払いは必要ございません」。この記述は正しいものです。
そのうえで、この記事が扱うのは次の一点です。モノオクの利用規約は第4条1項で、「ゲストが自らの責任においてスペースを利用して荷物を保管するものであり、第6条に定めるスペース利用契約においてホストがゲストの荷物の寄託を受けるものではない」と定めています。つまり、あなたは荷物を預かっているのではありません。スペースを貸しているだけです。
この一文は、言葉の綾ではありません。ここから、手数料の使い道も、荷物に触れられない理由も、トラブルが起きたときに誰が動くのかも、すべてが決まります。
この記事でわかること
- 規約上ホストは荷物の寄託を受けていないこと(第4条1項)
- 手数料がホスト30%・ゲスト10%の両側にかかること
- 率の基準が「ホストが出した見積額」であること
- ゲストの支払額から見るとプラットフォームの取り分が36.36%になること(本記事の計算)
- 規約第7条1項の文言とヘルプの計算例が、そのままでは一致しないこと
- 料金は0.5畳あたり3,000〜4,000円が目安で、相場以下には設定できないこと
- 売上の受け取りが申請制で、2,100円未満は申請できないこと
- 振込手数料260円が「申請の粒度」で年3,120円変わること(本記事の計算)
- 売上に取引開始日から1年の有効期限があること
- 入金明細の名義がモノオクではない場合があること
- 契約が1ヶ月単位で、定期課金を止める申請はゲストが行うこと
- ゲストの同意なく荷物に接触してはならないこと(第6条3項)
- 置きっぱなしの解決が「当事者同士」の責任とされていること(第6条2項)
- 問い合わせがないまま30日で、一部のサポート・補償が受けられなくなること
- 補償が最大10万円・免責金額3,000円であること
- 補償が適用されない5つの条件があること
- 規約が「保険金が支払われることを保証するものではない」と明記していること(第19条9項)
- 運営の賠償上限が「過去3ヶ月に受領した利用の対価の総額」とされていること(第19条10項)
- 置けない荷物が9カテゴリで定められていること
- 借りている部屋の掲載には貸主の承諾が必要なこと(第14条1項10号)
- ホスト都合のキャンセルが年3回で掲載停止になり得ること
- 公式ヘルプの「年間38万円未満」が現在の数字ではないこと
- 場外取引の違約金が200万円であること(第14条3項)
この記事の調べ方(編集方針)
- 本記事は、副業ジャンルの記事を89本以上制作している当サイト編集部が作成しました。事実部分の出典はモノオク公式(利用規約・ヘルプセンター・あんしん補償・キャンセルポリシー・ルールとマナー)と国税庁に限定し、確認日を本文中に明記しています。調査日は2026年9月19日です。
- 本記事は弁護士・税理士の監修を受けていません。そのぶん、解釈が分かれる論点では断定を避け、規約や公式資料の原文をそのまま引用する方針を取っています。契約上の最終判断は運営または専門家に確認してください。
- 手数料率・入金条件・補償内容は運営会社が改定する項目です。本記事の数字は2026年9月19日に公式資料で確認した値です。掲載前に必ず最新の表示を確認してください。
- 体験談は載せていません。筆者はモノオクにスペースを登録した経験がありません。金額例はすべて「本記事が置いた前提」と明記しています。
- 公式資料に記載を確認できなかった論点は「確認できませんでした」と明記しています。
本記事の調査で埋まらなかった論点
今回当たったのは、モノオク「利用規約」(2017年3月3日制定/2021年10月1日改定)、「あんしん補償サービス」、「キャンセルポリシー」、「ルールとマナー」の4ページと、ヘルプセンターの「【重要】サービス利用料の変更について」「ホスト向け:取引の流れ」「売上金の受取方法について」「ゲストが荷物の引取りに来ない、返信がないなど」「決済失敗後にゲストからの連絡がない場合」「ゲストの決済が失敗した場合」「設定する料金の目安は?」「0.5畳あたり相場以下に設定することはできる?」「屋外や無人のスペースでも登録できる?」「ゲストの利用が1ヶ月未満の場合」「スペースの住所がゲストに開示されるタイミングは?」「ひとつのスペースで複数のゲストの荷物を預かっても良い?」「売上振込の有効期限はありますか?」「引っ越しするかもしれないが契約しても良い?」「確定申告は必要?」の15本、および国税庁のタックスアンサーです。そのうえで、次の点は確認できませんでした。
- ホスト手数料の正確な計算式。規約第7条1項は「スペース利用料(消費税を含まない)の30%に相当する金額及びそれに係る消費税相当額」と書いていますが、ヘルプの計算例は見積額に0.7を掛けた数字になっています。どちらが実際の挙動かを説明したページは見つかりませんでした。第5章で両方の計算を並べます。
- 地域ごとの「相場」の具体的な金額。相場以下の料金は設定できないと明記されていますが、地域別の下限額を公開したページは確認できませんでした。
- 補償の「受託者賠償責任保険」という呼称と、規約第4条1項の「寄託を受けるものではない」という定めの関係。両方が公式資料に書かれていますが、両者の関係を説明した記述は見つかりませんでした。本記事では、どちらも原文のまま紹介し、法的な評価は行いません。
- 「1ヶ月未満」で終了した場合の日割りの一般ルール。ホスト都合のキャンセル時に日割り対応の窓口案内はありますが、ゲスト都合で短く終わった場合の一般ルールは確認できませんでした。
同じ「空いている場所を貸す」でも、駐車場は駐車場シェア副業に、時間貸しのレンタルスペースはスペースマーケット副業とインスタベース副業にまとめています。この記事は、モノオクで手元にいくら、いつ残るかと、荷物が置かれたあとに何ができて何ができないかに絞ります。
目次
- 結論:あなたは荷物を預かっていません
- 手数料は片側ではなく両側にかかります
- 率が掛かるのは「あなたが出した見積額」です
- ゲストの支払額から見ると、取り分は36.36%です
- 規約の30%とヘルプの計算例は一致しません
- 相場は0.5畳3,000〜4,000円|下限は下回れません
- 2畳を貸したときに手元に残る額
- 受け取りは申請制です|2,100円未満は申請できません
- 振込手数料260円|申請の粒度で年3,120円変わります
- 売上には取引開始日から1年の期限があります
- 入金明細の名義がモノオクでないことがあります
- 契約は1ヶ月単位|止める申請はゲストが行います
- 決済が失敗しても契約は自動で終わりません
- 荷物には触れません
- 置きっぱなしを解決するのは当事者です
- 30日で、サポートと補償の一部が届かなくなります
- 補償は最大10万円・免責3,000円です
- 補償が適用されない5つの条件
- 「保険金が支払われることを保証しない」と規約は書いています
- 賠償の上限は荷物の値段では決まりません
- 置けない荷物は9カテゴリあります
- 借りている部屋と、貸す権原の壁
- ホスト都合のキャンセルは年3回で掲載停止です
- 公式ヘルプの「38万円未満」は今の数字ではありません
- 場外取引の違約金は200万円です
- 今日やること
- よくある質問
- まとめ
- 結論:あなたは荷物を預かっていません
- 手数料は片側ではなく両側にかかります
- 率が掛かるのは「あなたが出した見積額」です
- ゲストの支払額から見ると、取り分は36.36%です
- 規約の30%とヘルプの計算例は一致しません
- 相場は0.5畳3,000〜4,000円|下限は下回れません
- 2畳を貸したときに手元に残る額
- 受け取りは申請制です|2,100円未満は申請できません
- 振込手数料260円|申請の粒度で年3,120円変わります
- 売上には取引開始日から1年の期限があります
- 入金明細の名義がモノオクでないことがあります
- 契約は1ヶ月単位|止める申請はゲストが行います
- 決済が失敗しても契約は自動で終わりません
- 荷物には触れません
- 置きっぱなしを解決するのは当事者です
- 30日で、サポートと補償の一部が届かなくなります
- 補償は最大10万円・免責3,000円です
- 補償が適用されない5つの条件
- 「保険金が支払われることを保証しない」と規約は書いています
- 賠償の上限は荷物の値段では決まりません
- 置けない荷物は9カテゴリあります
- 借りている部屋と、貸す権原の壁
- ホスト都合のキャンセルは年3回で掲載停止です
- 公式ヘルプの「38万円未満」は今の数字ではありません
- 場外取引の違約金は200万円です
- 今日やること
- よくある質問
- Q1. モノオクは荷物を預かる仕事ですか?
- Q2. 手数料は結局いくらですか?
- Q3. 規約とヘルプで手数料の計算が違うように見えます。
- Q4. 料金は自由に決められますか?
- Q5. 売上はいつ振り込まれますか?
- Q6. 振込手数料はかかりますか?
- Q7. 売上を放置しているとどうなりますか?
- Q8. 契約を自分から終わらせられますか?
- Q9. ゲストのカードが止まったらどうなりますか?
- Q10. 荷物を勝手に動かしてもいいですか?
- Q11. ゲストが荷物を引き取らないときは誰が解決しますか?
- Q12. 補償はいくらまでですか?
- Q13. 補償されないのはどんなときですか?
- Q14. 補償があれば高価な荷物も安心ですか?
- Q15. どんな荷物が置けませんか?
- Q16. 賃貸に住んでいても登録できますか?
- Q17. 自宅の住所はいつ相手に伝わりますか?
- Q18. 途中で引っ越すかもしれません。
- Q19. ホスト都合でキャンセルするとどうなりますか?
- Q20. 確定申告は必要ですか?
- Q21. 常連のゲストと直接契約すれば手数料を節約できますか?
- まとめ
結論:あなたは荷物を預かっていません
モノオクの利用規約第4条1項は、サービスの性質をこう定義しています。
本サービスは、ゲストの所有物その他の物(以下「荷物」といいます。)を置くためのスペースの空き情報を掲載するためのサービスです。登録利用者は、ゲストが自らの責任においてスペースを利用して荷物を保管するものであり、第6条に定めるスペース利用契約においてホストがゲストの荷物の寄託を受けるものではないことを認識し、了承するものとします。
(モノオク「利用規約」2026年9月19日確認)
「荷物を預かる副業」という言い方は、検索すればいくらでも出てきます。実際、荷物は自宅に置かれます。目の前にあります。しかし規約が定めているのは「スペースを貸す契約」であって、「荷物を預かる契約」ではありません。
この区別は、次の3つの場面ですべて効いてきます。
- 荷物に触れられるかどうか(第14章)
- ゲストが荷物を引き取らないとき、誰が動くのか(第15章)
- 壊れたときに誰がいくら払うのか(第17章〜第20章)
そして、第6条1項が契約の成立時点を定めています。
ゲストが初月分のスペース利用料の支払を完了した時点で、ホストとゲストとの間において、本規約、当社ウェブサイト(キャンセルポリシーを含む)及び前条に基づき掲載された事項を内容とし、ホストがゲストに対して当該スペースを貸し、ゲストが荷物を置くために当該スペースを借りる契約(以下「スペース利用契約」といいます。)が成立します。
(同前)
契約の当事者はホストとゲストです。ここにモノオク(運営会社)は入りません。次章の手数料は、その「入っていない相手」に払うお金です。
手数料は片側ではなく両側にかかります
多くの記事は「モノオクの手数料は30%」と書きます。これは間違っていません。ただし、それはホスト側だけの数字です。
規約第7条1項(ホスト手数料)。
ホストは、ゲストとの間でスペース利用契約を締結した場合には、本サービスの利用の対価として、当該スペース利用契約のスペース利用料(消費税を含まない)の30%に相当する金額及びそれに係る消費税相当額(以下「ホスト手数料」といいます。なお、1円未満の端数が生じた場合には切り上げます。)を、当社に対して支払うものとします。
規約第11条1項(ゲスト手数料)。
ゲストは、ゲストがホストとの間でスペース利用契約を締結した場合には、本サービスの利用の対価として、当該スペース利用契約のスペース利用料の(消費税を含まない)の10%に相当する金額及びそれに係る消費税相当額(以下「ゲスト手数料」といいます。なお、1円未満の端数が生じた場合には切り上げます。)を、当社に対して支払うものとします。
(いずれもモノオク「利用規約」2026年9月19日確認。第11条1項の「スペース利用料の(消費税を含まない)」という表記は原文のままです)
手数料は上下両方向に動きます。ホストからは30%が引かれ、ゲストには10%が上乗せされる。この構造は、ヘルプの「【重要】サービス利用料の変更について」にも、計算例つきで書かれています。
どちらも見積もり金額を基準に算出されます。
ホストさんの出した見積もり金額に10%が加算された金額が、ゲストさんの支払う金額です。
(モノオク ヘルプセンター「【重要】サービス利用料の変更について」2023年4月13日付、2026年9月19日確認)
ここで大事なのは「どちらも見積もり金額を基準に」という部分です。次章で、この基準点を確認します。
率が掛かるのは「あなたが出した見積額」です
同じヘルプページに、具体的な金額例があります。
例:見積もりを25,000円で出した場合
ゲスト支払い:27,500円(見積もり額 + 手数料10%)
ホスト受け取り:17,500円(見積もり額 – 手数料30%)
(同前)
ホストが管理画面に入力する数字は、自分が受け取る額ではありません。ゲストが払う額でもありません。その中間にある「基準額」です。
これは、値付けの感覚を一度ひっくり返す必要があるという意味です。
- 「月1万7,500円ほしい」と思ったら、見積は25,000円と入れる(17,500 ÷ 0.7 = 25,000)
- そのとき、ゲストの財布から出るのは27,500円になる
- つまり、あなたが欲しい額の1.5714倍をゲストが負担している(27,500 ÷ 17,500 ≒ 1.5714)
(割り算はいずれも本記事の計算です)
「相場より少し安くしよう」と考えるとき、比較している相手がトランクルーム業者なら、比べるべきはあなたの受取額ではなくゲストの支払額です。ここを取り違えると、自分では安くしたつもりで、利用者から見ると高いままということが起こります。
ヘルプにはもう一つ、経過措置の注記があります。
※2020年4月5日以前に契約開始したお取引は、延長の場合でも改定前の手数料でお取引いただけます。
(同前)
料率を決めているのは、いまの規約だけではなく、その取引がいつ始まったかでもあります。これから始める人には関係のない注記ですが、「率は取引ごとに固定されうる」という設計思想は覚えておく価値があります。
ゲストの支払額から見ると、取り分は36.36%です
ここからは本記事の計算です。ヘルプの例(見積25,000円)をそのまま使います。
| 項目 | 金額 | 計算 |
|---|---|---|
| 見積額(基準) | 25,000円 | ホストが入力 |
| ゲストの支払額 | 27,500円 | 25,000 × 1.10 |
| ホストの受取額 | 17,500円 | 25,000 × 0.70 |
| プラットフォームの取り分 | 10,000円 | 27,500 − 17,500 |
ゲストが出したお金のうち、プラットフォームに残るのは 10,000 ÷ 27,500 = 36.36%(小数第3位を四捨五入)です。ホストに届くのは 17,500 ÷ 27,500 = 63.64%。
「30%」という数字と、実際の資金の流れから見える「36.36%」は、どちらも正しい数字です。違うのはどこを分母に置いたかだけです。
本記事の立場
この36.36%という数字は、公式資料に書かれているものではありません。公式の計算例から本記事が割り算で出したものです。「モノオクは36%も取る」という非難の意味ではなく、「30%と聞いて頭に浮かべる絵と、実際の資金の流れは別物だ」という確認のために置いています。
規約の30%とヘルプの計算例は一致しません
ここは、本記事の調査で確定できなかった論点です。先に結論を書きます。規約の文言どおりに計算すると、ヘルプの計算例と750円ずれます。
規約第7条1項は、ホスト手数料を「スペース利用料(消費税を含まない)の30%に相当する金額及びそれに係る消費税相当額」と定義しています。この文言を見積25,000円に当てはめると、こうなります。なお本記事は、この計算にあたって見積25,000円を「消費税を含まない」金額として扱っています(第7条1項の括弧書きに従った場合の読み方です)。
- 25,000 × 0.30 = 7,500円(30%部分)
- 7,500 × 0.10 = 750円(それに係る消費税相当額。消費税率10%は本記事が置いた前提です)
- 手数料合計 8,250円 → 受取 25,000 − 8,250 = 16,750円
しかしヘルプの計算例は17,500円です。差は750円、ちょうど消費税相当額の分です。
さらに、規約のなかでも「スペース利用料」の定義が一致していません。第5条1項はこう書いています。
ホストは、スペースの空き情報を掲載するにあたり、スペースの所在場所、スペースの利用期間、スペースを利用するための料金(消費税相当額を含みます。以下「スペース利用料」といいます。)の金額その他の当社が別途定める情報を掲載するものとします。
(モノオク「利用規約」2026年9月19日確認)
第5条1項では「消費税相当額を含みます」、第7条1項では「(消費税を含まない)」。同じ用語に、条文をまたいで違う括弧書きが付いています。
本記事の扱い
- 本記事の金額例は、すべてヘルプの計算例(見積 × 0.7)に合わせて計算します。実際に画面に表示される数字はこちらだと考えられるためです。
- ただし、これは本記事の判断です。規約の文言どおりに計算されるのか、ヘルプの例のとおりなのかを説明した公式資料は、今回の調査範囲では見つかりませんでした。
- 差が出るのは1件あたり見積額の3%です。見積25,000円なら750円、年間なら9,000円。掲載前に運営に確認する価値のある金額です。
こういう不一致を見つけたときに大事なのは、どちらかを正解と決めることではなく、自分の受取額が実際にいくらだったかを最初の入金で検算することです。1回照合すれば、それ以降は迷いません。
相場は0.5畳3,000〜4,000円|下限は下回れません
料金設定の目安は、ヘルプに書かれています。
対象地域・立地やスペースの広さ・高さにより料金相場は変わりますが、0.5畳あたり3,000〜4,000円程度で設定するホストが多いです。
これはあくまで目安ですので、料金設定後にリクエスト内容に応じてホスト・ゲスト間でご調整いただいて構いません。(長期間の利用で割引など)
(モノオク ヘルプセンター「設定する料金の目安は?」2023年4月13日付、2026年9月19日確認)
そして、ここがモノオクの特徴です。安くしようと思っても、下限より下は入力できません。
スペースの登録時、編集時の画面では各地域ごとの相場以下の料金を設定することはできません。
また見積もり作成時に入力できる金額に関しましても、各地域ごとの相場以下の料金を設定することはできません。
(モノオク ヘルプセンター「0.5畳あたり相場以下に設定することはできる?」2023年4月13日付、2026年9月19日確認)
これは、副業の入り口としては珍しい設計です。多くのプラットフォームでは、実績のない人がまず価格で勝負しようとします。モノオクではそれができません。
裏を返せば、価格以外で選ばれる必要があるということです。ヘルプは、付加価値の例を1つだけ挙げています。
例えば、「倉庫のスペース貸し出し + キーボックスでの鍵受け取り」で預けている期間中の出し入れを自由にし、この自由度を付加価値として高価格帯でも人気を得ているホストもいらっしゃいます。
(モノオク ヘルプセンター「設定する料金の目安は?」2026年9月19日確認)
なお、屋外や無人のスペースも登録できます。
モノオクでは部屋でなくても、
・屋外のベランダ
・無人スペース
・ガレージ
といったスペースももちろん登録が可能です。
(モノオク ヘルプセンター「屋外や無人のスペースでも登録できる?」2020年8月27日付、2026年9月19日確認。このページの日付は今回当たったヘルプのなかで最も古いものです)
地域ごとの下限額そのものを公開したページは、今回の調査範囲では確認できませんでした。実際の下限は、登録画面に金額を入力して初めて分かります。
2畳を貸したときに手元に残る額
ここからは本記事が置いた前提での計算です。0.5畳あたり3,000円と4,000円の2ケースを並べます。
| 広さ | 0.5畳単価 | 見積額(月) | ゲスト支払(月) | ホスト受取(月) | 受取(年) |
|---|---|---|---|---|---|
| 2畳 | 3,000円 | 12,000円 | 13,200円 | 8,400円 | 100,800円 |
| 2畳 | 4,000円 | 16,000円 | 17,600円 | 11,200円 | 134,400円 |
| 3畳 | 3,000円 | 18,000円 | 19,800円 | 12,600円 | 151,200円 |
| 3畳 | 4,000円 | 24,000円 | 26,400円 | 16,800円 | 201,600円 |
(見積額 = 広さ ÷ 0.5 × 単価。ゲスト支払 = 見積額 × 1.10、ホスト受取 = 見積額 × 0.70。年額は12ヶ月満室を仮定。いずれも本記事の計算で、公式が示した金額ではありません)
この表の読み方で注意したいのは、年額の欄は「12ヶ月ずっと同じゲストが借り続けた場合」だということです。モノオクは1ヶ月ごとの契約で、ゲストは引っ越しの合間や家の工事の期間に使うことが多いと考えられます。空室期間を織り込んでいない数字だと理解してください。
そして、この表の受取額はまだ手取りではありません。ここから振込手数料が引かれます。
受け取りは申請制です|2,100円未満は申請できません
モノオクの売上は、自動で振り込まれません。ホストが申請して初めて動きます。
ゲストから支払われた売上は毎月の契約更新日以降に前月分の売上を振込申請することができます。
※当月に契約が更新された分の売上は「計上待ちの売上」として反映されます。
(モノオク ヘルプセンター「売上金の受取方法について」2023年4月14日付、2026年9月19日確認)
売上は3つの状態に分かれます。
- 振込可能な売上:申請できる金額
- 計上待ちの売上:当月に契約が更新された分
- 振込対応中の売上:申請済みで振込待ち
そして、2つの制約があります。
・売上金額が2,100円未満の場合は申請ができません。
・申請金額の編集はできません。申請を行うと表示されている振込可能な売上金額全てが振込されます。
(同前)
規約第8条2項も、同じことを定めています。
但し、未払の支払対象金額の合計金額が2,100円未満(以下「最低支払金額」といいます。)の場合には、決済代行手数料その他の当社の事務コストが同金額を上回ることに鑑み、ホストは本項の支払の申請を行うことができないものとします。なお、本項の規定により支払が留保された支払対象金額に利息は生じないものとします。
(モノオク「利用規約」2026年9月19日確認)
部分的に引き出すことはできません。「今月は少しだけ出しておこう」という運用はできず、申請したらその時点の振込可能額が全額動きます。これは次章の手数料の話と直結します。
振込手数料260円|申請の粒度で年3,120円変わります
振込手数料には、はっきりした分かれ目があります。
10,000円未満の申請の場合
→振込手数料260円を差し引いた金額が振込されます。10,000円以上の申請の場合
→振込手数料は無料となります。
(モノオク ヘルプセンター「売上金の受取方法について」2026年9月19日確認)
規約第8条3項も、負担者を明示しています。
銀行振込手数料その他の支払対象金額の支払に要する金額(以下「振込手数料」といい、その具体的な金額は別途当社が定めるものとします。)は、ホストが負担するものとし、当社は支払対象金額の支払にあたり振込手数料等を差し引くことにより、振込手数料の受領に代えることができるものとします。
(モノオク「利用規約」2026年9月19日確認)
ここで、第7章の「2畳・0.5畳3,000円」のケース(受取8,400円/月)を使って計算します。
| 申請のしかた | 1回の申請額 | 1回の手数料 | 年間の手数料 | 年間の手取り |
|---|---|---|---|---|
| 毎月申請 | 8,400円 | 260円 | 3,120円 | 97,680円 |
| 2ヶ月ごとに申請 | 16,800円 | 0円 | 0円 | 100,800円 |
(本記事の計算。年間の手数料 = 260 × 12。手取りは受取年額100,800円から差し引いたもの)
同じ売上でも、申請のしかただけで年3,120円変わります。受取額に対する比率にすると 260 ÷ 8,400 = 3.1%。手数料30%の議論に比べれば小さな数字ですが、これは自分の操作だけで消せるコストです。消せるコストと消せないコストは、分けて考える価値があります。
判断の基準は単純です。1回の申請額が10,000円以上になるまで待てるか。ちょうど10,000円なら無料の側です。待てるなら待つ。待てないなら260円を払う。ただし、次章の期限だけは忘れないでください。
売上には取引開始日から1年の期限があります
「まとめて申請したほうが得」には、上限があります。
売上金が該当するそれぞれの取引開始日から、1年間が有効期限となります。
(モノオク ヘルプセンター「売上振込の有効期限はありますか?」2023年4月13日付、2026年9月19日確認)
規約第8条5項は、権利を放棄したとみなす条件を2つ挙げています。
(1)第2項に基づき当該ホストが最後に支払の申請をした日(但し当該ホストが一度も支払の申請をしていない場合には、ゲストが当該ホストのスペース利用料を当社に支払った日とします。)から、支払の申請がなされないまま(未払の支払対象金額が最低支払金額未満のため支払の申請ができない場合を含みます。次号も同じです。)、かつ、当社がホストの定める連絡先に通知したにもかかわらず、連絡が取れないまま1年を経過した場合
(2)第2項に基づく支払の申請がなされないまま当該ホストとの間の本サービス利用契約が終了した場合
(モノオク「利用規約」2026年9月19日確認)
2つ目の条件に注意してください。申請しないまま退会すると、残高は放棄したものとみなされ得ます。やめるときの順番は「申請 → 入金確認 → 退会」です。逆にすると戻りません。
また、1つ目の条文の括弧書きには「未払の支払対象金額が最低支払金額未満のため支払の申請ができない場合を含みます」とあります。2,100円未満で申請できない状態のまま1年が過ぎても、時計は止まりません。制度の入り口(2,100円未満は申請不可)と出口(1年で放棄とみなす)が、そこでつながっています。
入金明細の名義がモノオクでないことがあります
通帳や入金明細を見たときに、探す名前が違います。
・売上金の振込は、当社が利用している決済代行システム(オミセジャパン)から行います。そのため、入金明細に記載される名義にはモノオクではなくオミセジャパンと記載されている場合がございます。
・受け取り口座が法人口座の場合は、決済代行システムからではなく、当社の銀行口座から振込を行います。
(モノオク ヘルプセンター「売上金の受取方法について」2026年9月19日確認)
細かい話に見えますが、確定申告の集計では効いてきます。通帳の摘要で「モノオク」を検索しても、その入金は出てきません。記帳を口座の文字列で突き合わせる人ほど、取りこぼします。
帳簿づけの方法そのものは副業の電子帳簿保存法に、経費の考え方は副業の経費にまとめています。
なお、振込までの時間は「最大で10営業日お時間をいただく場合がございます」と書かれています(同前)。申請した翌日に入るお金ではありません。
契約は1ヶ月単位|止める申請はゲストが行います
モノオクの契約単位は、明確です。
モノオクは1ヶ月ごとのご契約となっております。
ですので通常通りご利用を開始する日時にてお見積りを作成ください。
(モノオク ヘルプセンター「ゲストの利用が1ヶ月未満の場合」2023年4月17日付、2026年9月19日確認)
そして初月の支払い後、課金は自動で続きます。
ゲストが見積もりからお支払いを完了すると定期課金が作成され、次月から毎月スペース利用料金がカード決済がされます。
・定期課金の決済日は見積もり作成の際に入力した開始日の日にちになります。
・決済を停止するには、ゲストから取引の終了申請を行う必要があります。
(モノオク ヘルプセンター「ホスト向け:取引の流れ」2023年4月14日付、2026年9月19日確認。「カード決済がされます」は原文のままです)
ここが、この記事でいちばん覚えて帰ってほしい一文かもしれません。決済を止めるボタンは、ホスト側にありません。
終了の流れはこうです。
- ゲストが取引ページから終了申請を行う
- ホストに通知が届く
- 荷物の搬出、または終了の同意が確認できたら、ホストが搬出完了ボタンを押す
- ゲストがホストの評価を行うことで決済の更新が終わり、取引終了
(同前)
ホストが押せるのは3番目のボタンだけです。1番目(終了申請)も4番目(評価)も、ゲストが動かないと進みません。荷物は自分の家にあるのに、契約を終わらせる操作は相手の手元にある。これが、第1章の「寄託を受けるものではない」という定義の、いちばん分かりやすい現れ方です。
決済が失敗しても契約は自動で終わりません
ゲストのカードが通らなかったとき、何が起きるか。
ゲストの2ヶ月目以降のスペース利用料の決済が失敗するとメッセージルーム内に「契約更新の失敗通知」が届きます。
1度決済が失敗すると、翌日と翌々日まで自動で再決済が実施されます。
もし、再決済が全て失敗し支払いがされなかった場合は、お手数ですが、決済(契約更新)が失敗した期間分の見積もりの作成をお願いいたします。
ゲストが見積もりから支払いを行うことで契約更新となります。
(モノオク ヘルプセンター「ゲストの決済が失敗した場合」2023年5月22日付、2026年9月19日確認)
再決済は翌日と翌々日の2回。そこで止まったら、ホストが見積もりを作り直す側に回ります。お金が入らなかった月の請求は、ホストが手を動かさないと生まれません。
そして、ゲストが反応しない場合の案内が、この記事の核心に触れています。
ゲストに対して明確に以下のご連絡をお願いいたします。
・契約の継続不可の旨
・至急荷物の搬出を行なっていただく旨上記のご連絡にご対応いただきましたら当社からもゲストに警告を通知させていただきます。
また大変恐れ入りますが、利用規約6条2項に記載の通り、スペースの利用契約はホストとゲストの当事者同士でのご契約となりますので、トラブルなどが発生した際には当事者同士でのご解決をお願いいたします。
(モノオク ヘルプセンター「決済失敗後にゲストからの連絡がない場合」2023年5月22日付、2026年9月19日確認)
運営がやるのは「警告の通知」で、しかもそれはホストが先に連絡したあとです。順番はホストが先、運営が後。
規約第8条6項も、同じ配分を定めています。
ホストは、ゲストがスペース利用料を支払わない場合、自らの費用と責任で、ゲストに対し、連絡を取る、又は、支払を催促するなどスペース利用契約の義務の履行を求める一切の行為を行うものとし、当社は一切の責任を負いません。
(モノオク「利用規約」2026年9月19日確認)
荷物には触れません
荷物は自宅にあります。押入れにあります。ガレージにあります。それでも、規約第6条3項はこう定めています。
ホストは、スペース利用契約に基づきゲストに貸したスペースに置かれた荷物については、ゲストの事前の同意を得ることなく、接触してはならないものとします。但し、荷物の移動を必要とするやむを得ない事情が生じた場合には、ホストが当該荷物を移動させることがあります。なお、移動させた場合、ホストはゲストに対し速やかに報告をするものとします。
(モノオク「利用規約」2026年9月19日確認)
「ルールとマナー」の禁止行為にも、明記されています。
・ゲストの荷物を無断で開封・使用・破棄する行為
(モノオク「ルールとマナー」2026年9月19日確認)
トラブル時のヘルプも同じです。
無断での荷物処分や開封はお控えいただきますよう、よろしくお願いいたします。
(モノオク ヘルプセンター「ゲストが荷物の引取りに来ない、返信がないなど」2026年7月16日付、2026年9月19日確認)
例外は「荷物の移動を必要とするやむを得ない事情」だけで、その場合も移動にとどまり、開封や処分は含まれていません。しかも事後の報告義務が付きます。
ここが「預かっていない」ことの意味です
家に物を置かせている感覚だと、「中身くらい見てもいい」「邪魔だから端に寄せる」と考えがちです。規約はそこを切り分けています。あなたが提供したのは場所であって、その場所に置かれた物についての権限はゲストのまま。占有していることと、扱う権限があることは別だと定めているわけです。
なお、ひとつのスペースで複数のゲストの荷物を置くことは認められています。
ひとつのスペースで複数人のゲストの荷物を預かることは可能です。
荷物が混在しないよう、ホスト側で養生テープでスペースを区切るなど工夫して保管してください。
(モノオク ヘルプセンター「ひとつのスペースで複数のゲストの荷物を預かっても良い?」2023年4月13日付、2026年9月19日確認)
区切りをつくる作業は、この「触れない」ルールと合わせて考えると意味が変わります。荷物が来てからでは仕切りを引きにくいので、置く前に引いておくということです。
置きっぱなしを解決するのは当事者です
第13章のヘルプが根拠として挙げていた第6条2項を、今度は全文で、しかも後半に注目して読みます。
ホストは、ゲストに対するスペースの提供その他のスペース利用契約に基づくホストの義務を自己の責任及び費用において適切に履行するものとします。ホストは、当社がスペース利用契約の当事者となるものではないこと及び当社がスペース利用契約の内容及び履行について一切の責任を負わないことを認識し、了承するものとします。ホストがスペースの提供その他のスペース利用契約に基づく義務を履行しないことにより、当社がゲストの荷物の配送、保管その他の行為を行った場合には、当社はホストに対して当該行為に要した費用を請求できるものとします。
(モノオク「利用規約」2026年9月19日確認)
最後の一文が重要です。運営が代わりに動いた場合、その費用はホストに請求され得ます。手数料30%を払っているから運営が肩代わりしてくれる、という構造ではありません。
第6条4項は、紛争時の負担をさらに明確にしています。
ホストは、スペース利用契約に関してゲストその他の第三者との間で紛争が生じた場合、自己の責任及び費用において、これを解決するものとします。また、当社がかかる紛争に関してゲストその他の第三者に損害賠償等の支払を余儀なくされた場合には、ホストはその金額を当社に支払うとともに、その解決のために要した弁護士費用その他一切の諸経費を当社に支払うものとします。
(同前)
一方で、ゲスト側にも重い条文が置かれています。規約第9条4項は、契約終了後も荷物が残された状態(不法残置)について、運営が処分できること、そしてゲストに違約金500万円を請求できることを定めています。キャンセルポリシーにも同じ金額が書かれています。
無断でのスペースの延長利用は荷物を引き取る意思がないとみなし、利用規約に基づき下記費用を請求いたします。
<負担事項>
・サービス違約金 500万円
・弊社の引取対応作業費用 要見積もり
・荷物の一時保管費用 要見積もり
(モノオク「キャンセルポリシー」2026年9月19日確認)
さらに第9条5項は、残された荷物についてゲストが「自らの所有権その他一切の権利を放棄したものとみなし」、ホストが遺失物として所轄の警察署に届け出ることに双方が同意する、と定めています。運営が代わりに届け出ることもできるが「その義務はないものとします」とも書かれています。
つまり、最悪の場合に警察署へ行くのはホストです。制度としての出口は用意されていますが、その出口まで荷物を運ぶ人は決まっていません。
30日で、サポートと補償の一部が届かなくなります
トラブルが起きたとき、期限は2種類あります。どちらも30日です。
1つ目は、サポート対応の期限。
問題発生後、モノオクへの問い合わせもなく30日以上経っている案件に関しては、一部のサポート・補償対応ができかねますので、速やかにモノオクサポートまでご連絡ください。
(モノオク ヘルプセンター「ゲストが荷物の引取りに来ない、返信がないなど」2026年7月16日付、2026年9月19日確認)
2つ目は、補償申請の期限。
下記の必要事項を明記の上、モノオクサポートまでメールまたはLINEで速やかにご連絡ください。
取引完了後、30日以内が申請期限です。
(モノオク「あんしん補償サービス」2026年9月19日確認)
2つの30日は、起算点が違います。前者は「問題発生後」、後者は「取引完了後」。
とくに前者が厳しいところは、時計が動き始めるのが「ホストが困ったと気づいたとき」ではなく「問題が発生したとき」だという点です。ゲストからの返信が途絶えて、しばらく様子を見て、月末に気づいて……とやっているうちに、日数は進みます。
対処は簡単です。連絡が取れないと思った日に、いったん運営に投げておく。解決していなくても構いません。記録が残ることに意味があります。
補償は最大10万円・免責3,000円です
モノオクの補償は、公式サイトにこう書かれています。
万が一、契約中に荷物の破損・紛失・盗難などのトラブルが起きてしまった場合には、最大10万円(免責金額3,000円)までの補償を提供しています。
補償サービスは、モノオクサービス内で成立したすべての取引に自動的に適用されます。加入手続きや保険料のお支払いは必要ございません。
受託者賠償責任保険が適用され、モノオクで取引・決済を行ったスペースへ置いた荷物に対して最大10万円(免責金額3,000円)までの補償を提供しています。
(モノオク「あんしん補償サービス」2026年9月19日確認。同ページは三井住友海上と協力したサービスであると記載しています)
免責金額3,000円というのは、損害額から先に3,000円を差し引く仕組みを指すのが一般的です。その読み方に立つと、受け取れる額は最大で 100,000 − 3,000 = 97,000円になります(この計算は本記事のものです。免責の具体的な適用方法を説明した公式資料は確認できませんでした)。
ホストからも申請できると明記されています。
ゲストの荷物を保管しているスペースに予期せぬ事故や災害があった場合は、ホストから荷物の補償を申請することができます。
(同前)
そして、ホストが取るべき行動も書かれています。
ゲストの荷物を受け取ったら荷物を置いたスペースの状態を撮影し、メッセージで写真をゲストに送信しましょう。もしもトラブルが起こった際に、荷物の状態や保管状況を確認する上で必要となります。
(同前)
撮影してメッセージに残す。これは親切のためではなく、補償の条件を満たすための作業です。理由は次章を読むと分かります。
補償が適用されない5つの条件
公式サイトは、補償されないケースを列挙しています。
以下のサービス利用上の注意が守られていない場合は、一切の補償をいたしかねます。
・モノオクサービス上で決済が行われていない場合。
・モノオクのメッセージ上で記録に残っていない荷物の場合。
・モノオクで定める「取引ができない荷物」に記載された違反の荷物の場合。
・モノオクに登録していないスペースに置いた荷物の場合。
・スペース登録をした本人が管理していないスペースに荷物を置いた場合。
(モノオク「あんしん補償サービス」2026年9月19日確認)
補償対象外の荷物についても、別立てで書かれています。
・モノオクサービス上で確認が不可能な荷物。
・モノオクサービス上で決済が行われていない取引の荷物。
・モノオクで定める「取引ができない荷物」に記載された違反の荷物の場合。
・取引完了から30日以上が経過している荷物。
(同前)
配送中のトラブルも対象外です。
荷物の配送中に起こったトラブルはモノオクの補償サービスの対象外です。配送に運送業者を利用した場合は、各運送業者にお問い合わせください。
(同前)
ここで並べ直すと、補償の可否を決めているのは「何が起きたか」だけではありません。「記録が残っているか」です。
- メッセージに記録がない荷物 → 対象外
- サービス上で確認できない荷物 → 対象外
- 置いた場所が登録スペースでない → 対象外
メッセージのやり取りは、丁寧さの問題ではなく証拠の生成作業だということです。ゲスト側の注意書きにも、同じ趣旨が書かれています。「事前に連絡をしていない荷物は預けることができず、補償の対象外となります」(同前)。
搬入の日に写真を1枚撮ってメッセージに送る。これだけで、この5条件のうち2つは満たしやすくなります。
「保険金が支払われることを保証しない」と規約は書いています
補償のページを読んだあとに規約第19条9項を読むと、印象が変わります。
当社は、登録利用者の荷物の滅失、毀損その他の登録利用者に生じた損害に関して当社が保険に加入した場合であっても、登録利用者に生じた損害について確実に保険金が支払われることを保証するものではなく、登録利用者は、適用される保険会社の約款等に基づき、登録利用者の荷物の滅失、毀損その他の登録利用者に生じた損害が保険金の支払の対象外となる場合があることを認識し、了承するものとします。
(モノオク「利用規約」2026年9月19日確認)
これは補償を否定する条文ではありません。最終的な可否を決めるのはモノオクではなく保険会社の約款だと言っている条文です。規約第12条3項には、そのために保険会社へ個人情報が提供される場合があることも書かれています。
「自動的に適用される」と「必ず支払われる」は別です
公式サイトの「すべての取引に自動的に適用されます」という記述は、加入手続きが要らないという意味です。支払いの確約ではありません。この2つを同じ意味で読むと、期待値がずれます。
なお、あんしん補償が「受託者賠償責任保険」と説明されている一方で、規約第4条1項は「ホストがゲストの荷物の寄託を受けるものではない」と定めています。この2つの関係を説明した公式資料は、今回の調査範囲では見つかりませんでした。本記事は、どちらも原文のまま紹介するにとどめ、法的な評価は行いません。
賠償の上限は荷物の値段では決まりません
規約第19条10項は、運営の賠償責任に上限を置いています。
当社は、本サービスに関連して登録利用者が被った損害について、当社に故意又は重過失がない限り一切賠償の責任を負いません。民法、消費者契約法の適用その他の理由により当社が登録利用者に対して損害賠償責任を負う場合においても、当社の賠償責任は、損害の事由が生じた時点から遡って過去3ヶ月の期間に登録利用者から現実に受領した本サービスの利用の対価の総額を上限とします。
(モノオク「利用規約」2026年9月19日確認)
「本サービスの利用の対価」とは、第7条1項と第11条1項がホスト手数料・ゲスト手数料を定義するときに使っている言葉です。この語を素直に読むと、上限は「あなたが過去3ヶ月に払った手数料の合計」になります。
見積25,000円のケースで試算します。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 月の見積額 | 25,000円 |
| 月のホスト手数料(30%部分) | 7,500円 |
| 過去3ヶ月の合計 | 22,500円 |
(本記事の計算。消費税相当額は第5章の未確定論点のため加えていません)
つまり、この条文が働く場面での上限は2万円台ということになります。荷物がいくらのものだったかは、この計算に入りません。
この読み方について
- 「本サービスの利用の対価」がホスト手数料を指すという読み方は、本記事のものです。公式の解説は確認できませんでした。
- この上限は運営(モノオク)に対する請求の話です。あんしん補償(最大10万円)とは別の枠組みであり、ゲストからホストへの請求、ホストからゲストへの請求も別です。
- 「故意又は重過失がない限り」という前提が付いています。
第1章から通して読むと、設計の筋が1本通っていることが分かります。運営は契約の当事者ではなく、場を提供している。だから責任の上限は、受け取った手数料の範囲に置かれている。30%という数字は、リスクを引き取る対価としてではなく、場の利用料として設計されているということです。
置けない荷物は9カテゴリあります
「ルールとマナー」は、取引できない荷物を9つのカテゴリで定めています。
危険物・劇毒物
劇薬、毒物、農薬、化学薬品、花火、放射性物質、ハサミ、工具、ナイフなど凶器と判断されるもの
可燃物・特殊可燃物
塗料、マッチ、ライター、ゴム、燃料類など
特殊品
磁気テープ類などの磁気の影響を受ける物、精密機器など
生き物
植木類、苗および生花、種子、ペット類など
美術品・高価品
書画、骨董品、宝石類、毛皮品など
生鮮食品
魚介類、野菜、果実など
異臭のする物
臭いの強い物など
慶事・祭事・仏事関連品
仏壇、祭壇、神棚など
その他
その他の個人の貴重品、高価な荷物、現金・有価証券の類、ゴミ、産業廃棄物およびこれらに類する物、常温では管理できない物、法令に定められている取り扱いできない物
(モノオク「ルールとマナー」2026年9月19日確認)
この一覧の実務的な意味は2つあります。
1つは、「工具」や「ゴム」「精密機器」といった、日常的な引っ越し荷物に混ざりやすいものが含まれていること。段ボールの中身を確認しないまま受け入れると、気づかないうちに禁止品を置いていることになり得ます。しかも第14章のとおり、開封して確認することはできません。だから事前にメッセージで中身を申告してもらうしかないという設計になっています。
もう1つは、第18章の補償条件との接続です。「取引ができない荷物」に該当すると、補償されません。禁止品リストは、補償の適用条件そのものです。
さらに、取り扱いに注意が必要なものも別立てで挙げられています。
こわれやすい物
ガラス、陶磁器類など
特殊な衣料
毛皮、着物など
保管に注意が必要なもの
タイヤ、楽器、機材類など
(同前)
こちらは禁止ではなく「ホスト/ゲスト間で荷物の内容や保管方法を必ずご確認の上、契約してください」とされています。
借りている部屋と、貸す権原の壁
規約第14条1項10号は、禁止行為としてこう定めています。
ホストがゲストに対して貸す権原を有しないスペースの情報を本サービスに掲載する行為(他人が所有又は管理するスペースの情報を含みますが、これに限られません。)を本サービスに掲載する行為
(モノオク「利用規約」2026年9月19日確認。原文の重複表現もそのままです)
「ルールとマナー」でも、ホストの禁止行為として「第三者のスペースを代行して運営する行為」が挙げられています。
賃貸住宅に住んでいる人にとっては、ここが最初の関門です。賃貸借契約や管理規約が転貸(また貸し)をどう扱っているかを、掲載前に確認する必要があります。これはモノオクが判断できることではなく、あなたと貸主の間の話です。
引っ越しの予定がある場合についても、ヘルプに方針が書かれています。
原則として、確実に保管できる期間で取引を行っていただいております。
お引越しなどの事情で途中で保管できない可能性が高い場合は、無理に契約されないことをおすすめいたします。
例えば、お引越しを半年先に控えていらっしゃるようでしたら、「保管できるのは最大で半年間である旨」を予めスペースページの紹介文に明記ください。
(モノオク ヘルプセンター「引っ越しするかもしれないが契約しても良い?」2023年4月13日付、2026年9月19日確認)
なお、住所がゲストに見えるタイミングも決まっています。
スペースの住所は、決済完了のタイミングでシステムの自動通知によってお知らせいたします。
トラブルを防ぐため、決済完了以前にご住所や電話番号など個人情報含め共有されないよう、ご注意ください。
(モノオク ヘルプセンター「スペースの住所がゲストに開示されるタイミングは?」2023年4月13日付、2026年9月19日確認)
自宅を貸す以上、決済が完了した時点で自宅の住所が相手に渡ります。ここは、勤務先に知られたくないという話とは別の種類の情報開示です。勤め先との関係については副業が会社にバレない方法にまとめています。
ホスト都合のキャンセルは年3回で掲載停止です
キャンセルポリシーは、ゲスト側とホスト側の両方を定めています。まずゲスト側。
またホストと契約した利用開始日の14日前からキャンセル料が発生します。
利用開始日から15日以上前のキャンセル → お支払い金額全額を返金
利用開始日から8日〜14日前までのキャンセル → お支払い金額の75%を返金
利用開始日から4日〜7日前までのキャンセル → お支払い金額の50%を返金
利用開始日以降及び開始日から3日前までのキャンセル → 返金なし
※ゲスト手数料は、返金の対象には含まれません。
(モノオク「キャンセルポリシー」2026年9月19日確認)
公式の例では、利用料金11,000円(スペース利用料10,000円+ゲスト手数料1,000円)のとき、全額返金でも戻るのは10,000円と書かれています。ゲスト手数料は返ってきません。規約第11条3項も、契約が効力を失っても手数料の返還義務を負わないと定めています。同じことは第7条3項でホスト手数料にも書かれています。
次にホスト側。
スペース利用契約が成立後(ゲストが見積もりからお支払い後)にホスト都合による取引キャンセルを行った場合、取引状況によっては、ホストにペナルティが発生しますのでご注意ください。
1年間に3回以上のホスト都合によるキャンセルをされた場合は、スペースの掲載を停止もしくはアカウント削除の対応を行います。
(同前)
年3回が上限です。ただし、酌量の余地も明記されています。「避けられない事故や緊急な事情により、止むを得ずキャンセルしなければならない場合など、モノオクがホストのキャンセル理由が酌量すべき事情と判断した場合には、ペナルティは免除される可能性があります」(同前)。
保管中に続けられなくなった場合の手順も書かれており、ゲストが保管の継続を望むときは「当社にてゲストに付近のモノオクスペースを紹介させていただきます」としつつ、「移動先スペースへの配送にかかる費用につきましては、ゲストとご相談いただきますようお願いいたします」とされています(同前)。移設費用の負担者は、決まっていません。相談事項です。
公式ヘルプの「38万円未満」は今の数字ではありません
モノオクのヘルプには、確定申告の目安が書かれています。
■その他、個人の方の場合
一般的に、所得(総収入金額 – 必要経費)が年間38万円未満の場合は、
確定申告の必要はございません。
(モノオク ヘルプセンター「確定申告は必要?」2023年4月13日付、2026年9月19日確認)
この「38万円」は、国税庁の資料と照らすと現在の数字ではありません。国税庁のタックスアンサー「No.1199 基礎控除」(令和8年4月1日現在法令等)は、こう書いています。
(注4) 令和元年分以前の基礎控除の金額は、納税者本人の合計所得金額にかかわらず、一律38万円です。
(国税庁「No.1199 基礎控除」2026年9月19日確認)
同ページの表によれば、合計所得金額132万円以下の場合の基礎控除額は、令和6年分以前が48万円、令和7年分が95万円、令和8年分・令和9年分以後が104万円、令和10年分以後が99万円です。なお同ページには「(注1) 令和8年分の上記規定は、令和8年12月1日に施行されます」という注記が付いています。
公式ヘルプが古いことは、珍しくありません
モノオクのこのページは2023年4月13日付です。日付が明示されているだけ誠実とも言えます。税の数字については、プラットフォームのヘルプではなく国税庁を見る。これはモノオクに限った話ではありません。
会社員の方の「20万円超」の目安については、同じヘルプにも書かれており、こちらは現在も生きている基準です(給与所得者についての、いくつかの条件のうちの1つです)。ただし住民税の扱いは別で、そこを含めた全体像は副業の確定申告に、開業届を出すかどうかの判断は副業の開業届にまとめています。
モノオクの収入が事業所得・雑所得・不動産所得のどれにあたるかについては、本記事では判断しません。ヘルプは「ホストのご職業及び収入のご状況によって異なります」とし、分類そのものは画像で示しているため本文テキストから引用できませんでした。所得区分の考え方はスペースマーケット副業で扱っています。
なお、規約第16条1項は税の扱いをこう定めています。
登録利用者は、本サービスの利用に関する公租公課の負担及びその手続について各自の費用と責任で処理するものします。
(モノオク「利用規約」2026年9月19日確認。文末の「処理するものします」は原文の脱字もそのまま引用しています)
場外取引の違約金は200万円です
長く貸していると、「次からは直接でいいですよ」という話が出ることがあります。規約第14条1項は、これを禁止行為として2つ並べています。
(11)他の登録利用者との間で本サービスを利用せずに本サービス上に掲載されたスペースの利用に関する契約を締結すること等により、不当に本サービスの利用対価の支払を免れる一切の行為
(12)前号の行為を他の登録利用者に対して持ちかける又は勧誘するなどの一切の行為
そして第14条3項。
本条第1項第11号に違反し、不当に本サービスの利用対価の支払を免れた場合、当該登録利用者(ホスト及びゲスト)は、連帯して、当社に対して、同利用対価の他、違約金として金200万円を支払わなければなりません。
(いずれもモノオク「利用規約」2026年9月19日確認)
「持ちかけただけ」も禁止行為です。そして違約金はホストとゲストの連帯。誘った側だけが負うものではありません。
「ルールとマナー」にも、同じ趣旨が重ねて書かれています。「モノオクサービス上以外で決済する行為」「モノオクサービス上以外での決済を促す行為」「ゲストの荷物をモノオクで登録しているスペース以外で保管する行為」(モノオク「ルールとマナー」2026年9月19日確認)。
最後の項目に注意してください。登録していない場所に移すことも、禁止行為に入っています。「同じ家の中だから、こっちの部屋に移しておこう」は、第14章の「接触してはならない」と、この条項の両方に触れ得ます。そして第18章のとおり、登録していないスペースに置いた荷物は補償の対象外です。
今日やること
読み終えてすぐ動ける順番に並べます。上から順に、決まると次が自動的に決まる順番です。
- 貸せる権原があるかを確認する。持ち家なら管理規約、賃貸なら賃貸借契約。規約第14条1項10号に触れないことが、すべての前提です(第22章)。
- 貸す場所を1つに決めて、広さを測る。0.5畳単位で考えます。屋外のベランダやガレージも登録できます(第6章)。
- 見積額の目安を出す。0.5畳あたり3,000〜4,000円が目安。ここで出す金額はあなたの受取額ではなく基準額です。受取は0.7倍、ゲストの支払は1.1倍(第3章)。
- 受取額が月10,000円以上になるかを見る。届かないなら、振込申請は2ヶ月ごとにまとめる前提で運用を組みます。年3,120円の差です(第9章)。
- 置けない荷物の9カテゴリに目を通す。受け入れ前にメッセージで中身を確認する習慣を、最初の取引からつくります(第21章)。
- 搬入日に写真を撮ってメッセージで送る運用を決める。補償の条件です(第17章・第18章)。
- 「連絡が取れない」と思った日に運営へ連絡する、と決めておく。30日の時計は問題発生時から動きます(第16章)。
- 最初の入金で受取額を検算する。見積 × 0.7 と一致するか。規約の文言どおりだと750円ずれる可能性があります(第5章)。
この8つのうち、お金に直接効くのは3・4・8です。残りは、後から取り返せない種類の項目です。
よくある質問
Q1. モノオクは荷物を預かる仕事ですか?
規約上は違います。利用規約第4条1項は「ホストがゲストの荷物の寄託を受けるものではないことを認識し、了承するものとします」と定めています(2026年9月19日確認)。ホストが提供しているのはスペースで、荷物の保管はゲストが自らの責任で行うという建て付けです。
Q2. 手数料は結局いくらですか?
ホストは30%、ゲストは10%です(規約第7条1項・第11条1項)。ヘルプの計算例では、見積25,000円のときゲスト支払27,500円・ホスト受取17,500円とされています。ゲストが払った額から見ると、プラットフォームに残るのは36.36%です(本記事の計算)。
Q3. 規約とヘルプで手数料の計算が違うように見えます。
本記事もそう読みました。そして、どちらが実際の挙動かは確認できませんでした。規約第7条1項の文言どおりだと受取16,750円、ヘルプの計算例だと17,500円で、差は750円です。本記事の金額例はヘルプ側に合わせています。最初の入金で必ず検算してください(第5章)。
Q4. 料金は自由に決められますか?
上には自由ですが、下には制限があります。「各地域ごとの相場以下の料金を設定することはできません」と明記されており、登録時・編集時・見積もり作成時のいずれでも下回れません(2026年9月19日確認)。地域別の下限額そのものは公開されていませんでした。
Q5. 売上はいつ振り込まれますか?
自動ではありません。毎月の契約更新日以降に前月分を申請し、申請から最大10営業日で振り込まれます。2,100円未満は申請できず、部分的な申請もできません(2026年9月19日確認)。
Q6. 振込手数料はかかりますか?
10,000円未満の申請は260円、10,000円以上は無料です(2026年9月19日確認)。規約第8条3項でホスト負担と定められています。受取が月8,400円のケースなら、毎月申請と2ヶ月ごと申請で年3,120円の差になります(本記事の計算)。
Q7. 売上を放置しているとどうなりますか?
「売上金が該当するそれぞれの取引開始日から、1年間が有効期限となります」とされています。規約第8条5項は、申請がないまま1年が経過した場合や、申請しないまま利用契約が終了した場合に、受領する権利を放棄したものとみなせると定めています。退会の前に必ず申請してください。
Q8. 契約を自分から終わらせられますか?
決済を止める操作はゲスト側にあります。「決済を停止するには、ゲストから取引の終了申請を行う必要があります」と書かれています(2026年9月19日確認)。ホストが押せるのは、終了申請を受けたあとの「搬出完了ボタン」です。
Q9. ゲストのカードが止まったらどうなりますか?
翌日と翌々日に自動で再決済され、それも失敗した場合は、ホストが未払い期間分の見積もりを作り直すことになります。ゲストからの連絡がない場合は、ホストから契約継続不可と搬出を明確に伝えたうえで運営に連絡すると、運営から警告が通知されます(2026年9月19日確認)。
Q10. 荷物を勝手に動かしてもいいですか?
できません。規約第6条3項は「ゲストの事前の同意を得ることなく、接触してはならない」と定めています。例外は「荷物の移動を必要とするやむを得ない事情」の場合の移動のみで、そのときも速やかにゲストへ報告する義務があります。開封・処分は「ルールとマナー」でも禁止行為です。
Q11. ゲストが荷物を引き取らないときは誰が解決しますか?
まず運営に連絡します。ただし規約第6条2項により、スペース利用契約の当事者はホストとゲストで、運営は当事者ではありません。運営が代わりに配送や保管を行った場合、その費用はホストに請求され得ると定められています。問い合わせがないまま30日を超えると、一部のサポート・補償が受けられなくなります。
Q12. 補償はいくらまでですか?
最大10万円、免責金額3,000円です。三井住友海上と協力した「あんしん補償サービス」として、すべての取引に自動的に適用され、加入手続きや保険料の支払いは不要と書かれています(2026年9月19日確認)。申請期限は取引完了後30日以内です。
Q13. 補償されないのはどんなときですか?
サービス上で決済していない取引、メッセージに記録のない荷物、「取引ができない荷物」に該当する荷物、登録していないスペースに置いた荷物、スペース登録者本人が管理していないスペースに置いた荷物。この5つが挙げられています。配送中のトラブルも対象外です(2026年9月19日確認)。
Q14. 補償があれば高価な荷物も安心ですか?
そうとは言い切れません。「美術品・高価品」「その他の個人の貴重品、高価な荷物、現金・有価証券の類」は、そもそも「取引ができない荷物」に挙げられています。加えて規約第19条9項は、保険に加入していても「確実に保険金が支払われることを保証するものではな」いと明記しています。
Q15. どんな荷物が置けませんか?
危険物・劇毒物/可燃物・特殊可燃物/特殊品/生き物/美術品・高価品/生鮮食品/異臭のする物/慶事・祭事・仏事関連品/その他の9カテゴリです。工具やナイフ、ライター、精密機器、植木類なども含まれます(2026年9月19日確認)。段ボールを開けて確認することはできないため、事前の申告に頼る設計です。
Q16. 賃貸に住んでいても登録できますか?
貸す権原が必要です。規約第14条1項10号は「貸す権原を有しないスペースの情報を本サービスに掲載する行為」を禁止しています。賃貸借契約や管理規約で転貸がどう扱われているかを、掲載前に確認してください。
Q17. 自宅の住所はいつ相手に伝わりますか?
「スペースの住所は、決済完了のタイミングでシステムの自動通知によってお知らせいたします」とされています。決済完了前に住所や電話番号を共有しないよう注意喚起もあります(2026年9月19日確認)。
Q18. 途中で引っ越すかもしれません。
ヘルプは「確実に保管できる期間で取引を行っていただいております」とし、保管できない可能性が高い場合は「無理に契約されないことをおすすめいたします」としています。保管可能な上限期間を紹介文に明記する運用が案内されています(2026年9月19日確認)。
Q19. ホスト都合でキャンセルするとどうなりますか?
「1年間に3回以上のホスト都合によるキャンセルをされた場合は、スペースの掲載を停止もしくはアカウント削除の対応を行います」と定められています。ただし、やむを得ない事情と判断された場合はペナルティが免除される可能性がある、とも書かれています(2026年9月19日確認)。
Q20. 確定申告は必要ですか?
収入額によります。モノオクのヘルプは「年間38万円未満の場合は、確定申告の必要はございません」と書いていますが、これは令和元年分以前の基礎控除額です。国税庁「No.1199 基礎控除」(令和8年4月1日現在法令等)によれば、合計所得金額132万円以下の基礎控除額は令和6年分以前48万円、令和7年分95万円、令和8年分・令和9年分以後104万円です。判断は副業の確定申告と国税庁の資料で行ってください。
Q21. 常連のゲストと直接契約すれば手数料を節約できますか?
できません。規約第14条1項11号・12号が場外取引とその勧誘を禁止しており、第14条3項は違反した場合にホストとゲストが連帯して違約金200万円を支払うと定めています(2026年9月19日確認)。
まとめ
モノオクの規約は、最初のほうに一度だけ、決定的な一文を置いています。「ホストがゲストの荷物の寄託を受けるものではない」。
ここを読み飛ばすと、あとの条文が全部きつく見えます。荷物に触れられない、決済を止められない、置きっぱなしは当事者で解決する、賠償の上限は手数料の総額。ひとつずつ見ると理不尽に思えるかもしれません。
けれど、順番は逆です。「預かっていない」という定義が先にあって、そこからすべてが導かれています。あなたが提供しているのは場所で、荷物についての権限はゲストのまま。だから触れないし、だから終わらせるのも相手。そして運営は契約の当事者ではないから、責任の上限は受け取った手数料の範囲に置かれる。
手数料30%は、リスクを引き取ってもらう対価ではありません。場の利用料です。あんしん補償(最大10万円・免責3,000円)が付いていますが、規約は「確実に保険金が支払われることを保証するものではな」いとも書いています。
そのうえで、この副業には実務的な良さもあります。掲載は無料で、相場の下限が守られているので価格競争に巻き込まれにくく、契約は1ヶ月単位。屋外のベランダやガレージも登録できます。見積額の0.7倍が受取になり、10,000円以上まとめて申請すれば振込手数料はかかりません。
始める前に確認することは、料金ではなく権限です。貸す権原があるか。触れないルールで運用できるか。写真とメッセージを毎回残せるか。この3つが揃えば、あとの計算は電卓で終わります。
置き場所を貸す。預かるのではなく、貸す。この違いを掴んだ時点で、この副業の設計はほとんど読めています。
出典
- モノオク「利用規約」(2017年3月3日制定/2021年10月1日改定)
- モノオク「あんしん補償サービス」
- モノオク「キャンセルポリシー」
- モノオク「ルールとマナー」
- モノオク ヘルプセンター「【重要】サービス利用料の変更について」
- モノオク ヘルプセンター「ホスト向け:取引の流れ」
- モノオク ヘルプセンター「売上金の受取方法について」
- モノオク ヘルプセンター「売上振込の有効期限はありますか?」
- モノオク ヘルプセンター「ゲストが荷物の引取りに来ない、返信がないなど」
- モノオク ヘルプセンター「ゲストの決済が失敗した場合」
- モノオク ヘルプセンター「決済失敗後にゲストからの連絡がない場合」
- モノオク ヘルプセンター「設定する料金の目安は?」
- モノオク ヘルプセンター「0.5畳あたり相場以下に設定することはできる?」
- モノオク ヘルプセンター「屋外や無人のスペースでも登録できる?」
- モノオク ヘルプセンター「ゲストの利用が1ヶ月未満の場合」
- モノオク ヘルプセンター「スペースの住所がゲストに開示されるタイミングは?」
- モノオク ヘルプセンター「ひとつのスペースで複数のゲストの荷物を預かっても良い?」
- モノオク ヘルプセンター「引っ越しするかもしれないが契約しても良い?」
- モノオク ヘルプセンター「確定申告は必要?」
- 国税庁「No.1199 基礎控除」(令和8年4月1日現在法令等)
すべて2026年9月19日に確認しました。
